師匠の佐久本嗣男氏“3兄弟”の引退に「いいコーチになる」 清水由佳氏「メダルにおごらず」


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喜友名諒さん(右から2人目)らの引退会見で記者の質問に答える指導者の佐久本嗣男さん(右端)=17日午後、豊見城市豊見城の沖縄空手会館(小川昌宏撮影)

 喜友名諒(32)、金城新(31)、上村拓也(30)が17日、引退会見を開いた。

 3人を指導してきた佐久本嗣男さん、清水由佳さんも会見に出席した。

 喜友名らを「3兄弟」「子どもたち」と呼ぶ佐久本さんは「いよいよこの日がやってきた。晴れ晴れしている気持ちもあるが、寂しい気持ちもある」と率直な思いを吐露。それでも「一通りのことはやってのけた」とうれしそうに3選手の成績を振り返った。

 3人は365日続けてきた稽古を引退発表後も続けており、佐久本さんは「まだ(選手として)やれる」と惜しむような口ぶりも。次の世代が育ってきており、3人が指導者として世界へ導くことに期待が高まる。佐久本さんは「いいコーチになると確信している。この3人がいい選手を育てますよ」と太鼓判を押した。

 清水さんは「劉衛流みんなで愛情たっぷりに3人を育ててきた。全ての選手が引退会見を開けるわけでなく、幸せだねという話をしていた」と話した。「メダルにおごることなく、彼らが成長していき、どんな生きざまを見せられるかを皆さんで見守ってほしい」と呼びかけた。
 (屋嘉部長将)