那覇労働基準監督署は22日、高所の工事で十分な防止措置をせずに従業員が作業し転落・死亡したとして、那覇市の家電販売店代表の60代男性を労働安全衛生法違反容疑で那覇地検に書類送致した。
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那覇労基署によると、2022年9月8日、那覇市内の住宅でエアコン室外機の取り換え作業をする際、家電販売店代表は十分な防止措置を取らずに高さ約3.4メートルの庇(ひさし)の上で50代の従業員男性を作業させた疑い。従業員は作業場から墜落して頭部を強く打ち、同月15日に死亡した。労働安全衛生法などでは、高さ2メートル以上の場所で作業をする際は、手すりや命綱などを設けて労働者の危険を防止する必要がある。
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