プロバスケットボールBリーグ1部西地区2位の琉球ゴールデンキングスは22日、京都市体育館で京都ハンナリーズ(7位)と戦い、86―80で勝利した。11連勝で通算成績は34勝9敗となった
前半は京都のゾーン守備に苦しめられ、インサイドでもリバウンドを取られてしまい、得点が伸びず、34―47で折り返した。後半は3クオーター(Q)序盤に岸本隆一、今村佳太の連続3点弾で追い上げムードをつくり、松脇圭志の3点弾で逆転。第4Qは追い上げムードのある京都を岸本の3点弾で突き放し、最後のファウルゲームでも得点を重ね、逃げ切った。
キングスの次戦は25日午後6時5分から、沖縄アリーナで仙台89ERSと対戦する。
前半、京都のゾーン守備に苦しめられ、最大15点差をつけられたキングス。第3Qに戦術を変更し、一気に逆転、勝利を引き寄せた。
前半は京都のゾーン守備に対して、インサイドから突破を試みた。ジャック・クーリーがベンチに下がっている間にハイポストの位置で相手守備にジョシュ・ダンカンやアレン・ダーラムをつかせた。サイズのミスマッチからシュートを放つもリングに嫌われ、リバウンドをとれず、攻撃機会も減った。その間に京都は得点を重ね、13点リードされた。
後半は、前半と打って変わって、3点弾など外からのシュートを多用した。さらにゴール下にクーリーが戻ると、B1個人通算3000得点となるシュートで同点に追いつく。松脇圭志の3点弾で逆転。京都も食らいつくが、第3Q終了間際に田代直希の3点弾で再度逆転した。
第4Qは京都へ3点弾の意識をつけた田代が短時間でファウルを連続でもらい、相手の守備の強度が低下。田代はシュートフェイクからのパスなどでボールを動かし、攻撃のリズムをつくり続けた。
試合後、田代は「後半はチームとして攻め方の考えがまとまった」と勝利の要因をあげるも、「ゾーンディフェンスに対する攻撃の課題が残っているので、今後改善していきたい」と反省も忘れなかった。
(屋嘉部長将)
キングス 34勝9敗
86―80(20―24,14―23,29―14,23―19)
京都 16勝27敗
変化で攻撃良く
桶谷大HC(キングス)の話 前半、守備がソフトに入ってしまい、そこが攻撃にも連動してしまった。強度の高い守備ができなかったところを、後半、マッチアップを変えるなど変化をつけて流れが変わり、攻撃も良くなっていった。