ジーマーミ豆腐の生産拡大へ 池田食品がトミ家工房をM&Aで承継 雇用も引き継ぐ


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事業承継で合意した(左から)瑞慶覧宏至社長、永井達也社長と支援した沖縄海邦銀行の澤岻光雄西原支店長=23日、浦添市内

 豆腐の製造販売を手掛ける池田食品(西原町、瑞慶覧宏至社長)はこのほど、ジーマーミ豆腐専門店「トミ家工房」を運営するファイヴプロジェクト(浦添市、永井達也社長)の事業をM&A(合併・買収)により承継した。トミ家工房の看板商品を引継ぎ、相乗効果を生かしながら生産や販路の拡大につなげる。沖縄海邦銀行が手続きを支援した。

 両社は10年来の付き合いがあり、それぞれの商品を詰め合わせた豆腐のギフトセットを発売するなど連携してきた。池田食品の移動販売でもトミ家工房のジーマーミ豆腐を扱っている。瑞慶覧社長は「ブランド力や認知度の高い商品で、内製化することでシナジーを生かしたい」と話した。

 従業員の雇用も引継ぎ、ジーマーミ豆腐の生産規模は現在の月2万~2万5千個から倍増することも視野に入れる。経営権を譲渡した永井社長は「ジーマーミ豆腐はまだまだ県内外でマーケットがある。若い力も生かし、ソウルフードを広げてほしい」と期待を込めた。 (當山幸都)