南城市、モズクの拠点産地に 安定供給、レシピ周知へ力 「舌触りがよい」特徴


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南城市産モズクを使ったさまざまなメニュー

 県農林水産部は南城市をモズクの拠点産地に認定し、29日に県庁で認定証交付式を開いた。古謝景春南城市長は「モズクはすき焼きや鍋料理の食材としても適し、健康にもいい。もっと食べてもらえるように頑張っていきたい」と語り、安定供給のほか、レシピの周知にも力を入れる考えを示した。

 県が認定する水産物の拠点産地としては13カ所目。南城市としてはサヤインゲンやゴーヤーなどの農作物に続き6件目の認定となった。

 南城市には県内2位のモズク生産量を誇る知念漁業協同組合がある。生産量は多い年で4千トン弱で、照喜名智組合長は「比較的浅い海域で育った南城市産モズクは熟度が高く、舌触りがいい」と特長を説明。ITやドローンも使った安定供給や、年によってモズクの生産量が変動する原因究明にも取り組むとした。

 県農水部の桃原聡農漁村基盤統括監は「拠点産地としてさらなる発展を見据え、高品質で安全安心な水産物の供給へのご尽力をお願いしたい」と語った。
 (當山幸都)