神童・那須川のデビュー戦の相手は沖縄出身・与那覇 8日、ボクシング初戦 有明アリーナ


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公開スパーリングの会場で声援に応える那須川天心=1日、後楽園ホール

 キックボクサーとして活躍し「神童」と呼ばれた那須川天心(24)=帝拳=が8日、東京・有明アリーナでプロボクシングデビュー戦に臨む。転向前は47戦全勝(32KO)の逸材は「ずっと(キックボクシングの)王者でいるのも好きじゃないし柄じゃない。僕の人生は挑戦しかない」と高ぶっている。スーパーバンタム級6回戦で日本バンタム級2位の与那覇勇気(真正)と対戦する。

 5歳の時から空手に励み、格闘技のセンスを身につけた。キックは昨年6月の試合限りで引退。今年2月にボクシングのプロテストに合格し、4月1日には興行内で行われた公開スパーリングで軽快なフットワークを披露した。間合いの感覚の向上、スタミナアップを目的に2月下旬から2週間あまり米国で合宿を積み「だいぶ慣れてきた」と手応えをつかんだ様子だ。

 世界的プロモーターでもある帝拳ジムの本田明彦会長は「あんな選手は見たことがない。すごい宝物を預かった」と非凡さを感じている。元世界王者で東日本協会のセレス小林会長は「スーパースターが来てくれたことがうれしい。ボクシング界を背負っていく逸材」と期待を込める。

 デビュー戦は会員制インターネット動画配信サービス「アマゾンプライムビデオ」で生配信され、同じ興行の世界戦を差し置いてメイン級の試合として宣伝されている。
(共同通信)