HYスカイフェスを映画で 5月7日、那覇・新報ホールで上映とミニライブ


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「HY SKY Fes2023」ステージでパフォーマンスをするHYの(左から)仲宗根泉、新里英之、名嘉俊、許田信介=沖縄市の県総合運動公園多目的広場(HY SKY Fesオフィシャル提供)

 「HY SKY Fes2023 後夜祭」が5月7日、那覇市の琉球新報ホールである。同フェスティバルの「学生映画プロジェクト」に参加した19人の中高生が制作した映画の上映と、HYのミニライブを開催する。HYに、3月に開催したフェス本番を振り返ってもらい、後夜祭で初上映される映画への期待を聞いた。
 (聞き手・藤村謙吾)

 ―「SKY Fes」はHYメンバーが、自ら考え企画し、設営から終了後のごみ拾いまで全て関わっている。本番を振り返って。

 新里英之 ステージには、自分たちが影響を受けたり、今を輝いていたりするアーティストが来てくれた。お父さん、お母さん、子どもたちの笑い声や、鳥のさえずり、頬をなでる風―。全てが心地良く、ずっと楽しくて、夢を見ているみたいだった。

 名嘉俊 マスクありだけど、声出しが解禁されたのがうれしかった。来場者にとって、コロナでできなくなっていたことを『取り戻す』きっかけのフェスになっていればうれしい。

ドキュメンタリー映画撮影で、クリーン活動中の仲宗根にインタビューする中高生(同提供)

 ―会場には体験コーナーもあり家族で楽しめたほか、カフェの店員や新聞記者体験など「子どもたちの夢につながる」きっかけを、ステージ外でも提供した。また、障がいがある観客に向け、字幕サービスや映像配信サービスにも取り組んだ。手応えは?

 許田信介 大人から子どもまでハッピーになるフェスができたと思う。会場のごみ拾いをして回っているとき、クリーン活動に応募をしていない子も「一緒にやりたい」と付いてきていた。子どもたちが楽しみながら、頑張れる企画がさらにできると感じた。

 仲宗根泉 フェスはみんなが音楽を楽しむ場とされているが、これまで障がい者の方々のことまで考えたこともなかった。「SKY Fes」で、子どもも大人も障がいがある方も一緒に楽しんでほしいと行動したことで、一歩前に進めたと思う。もっと幅を広げて、みんなのフェスであるようにしたいと思う。

 ―後夜祭では、中高生がフェスの本番や裏側を撮影したドキュメンタリー映画を上映する。HYも当日、初めて作品を見るがどんな期待を抱いているか。

 許田 予想がつかないのが面白い。素直に感じたことを表現してくれていると思うので、楽しみ。

 仲宗根 純粋な子どもの目線に、フェスがどう写っているか。映画を見て初めて分かることもあるだろう。自分たちもいい意味で勉強になると思う。

 新里 いろいろな性格の子どもたちが、映画制作という目標の下で、一つになっていった。インタビューも最初は、舌っ足らずだったが、最後は目で見て体で感じたことを言葉にして質問できていた。ただフェスの映像を捉えた作品ではなく、子どもたちの成長も見られるものに仕上がっていると期待している。

 名嘉 子どもたちがすごく意気込んでいて、前夜祭も本番も朝から晩までずっと会場を回っていた。心を真っ白にして映画を見て、彼らが見て感じたことを受け止めたい。


 「HY SKY Fes2023 後夜祭」は午後1時開演。料金は大人4千円、中高生2千円。小学生以下無料(要チケット購入、当日会場でキャッシュバック)。問い合わせはピーエムエージェンシー、電話098(898)1331(月~木、午前11時~午後2時)。