きょうにも掘削再開 大浦湾沖に台船が移動


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米軍普天間飛行場の辺野古移設に向けた海上作業のため、大浦湾へ向けて移動するクレーン付き台船=9日午後1時29分、東村宮城

 【辺野古問題取材班】沖縄防衛局は9日、米軍普天間飛行場の移設に伴う新基地建設に向けた海底掘削(ボーリング)調査に使うスパット台船2基を、大浦湾近くの海上まで移動させた。10日早朝にも大浦湾入りし掘削調査を再開させるとみられる。掘削調査は6月末に中断していた。

 台船は9日朝に沖縄本島西側の羽地内海を出発。国頭村辺戸沖を回り、大浦湾近くまで移動した。同日午後5時半現在、1隻が名護市嘉陽付近、もう1隻は東村高江付近の沖合に停泊しているのが確認された。
 沖縄防衛局の作業船が同日午後4時半ごろ、長島付近に設置されていた油防止膜(オイルフェンス)を移動させた。台船が大浦湾に入るための入り口を開けたとみられる。
 抗議船船長を務める沖縄平和運動センターの岸本喬事務局次長は「民意を無視する形で作業が進められることにあらためて憤りを感じる」と話した。カヌー隊として海上抗議行動に参加した池間優さん(23)は「工事を進めさせたくないので頑張って(大浦湾に入るのを)阻止したい」と話した。