「非常に心配」「とにかく無事で」　続く捜索、宮古関係者ら祈る声　陸自ヘリ不明

　6日午後、宮古島市の海上で陸上自衛隊のUH60JA多用途ヘリコプターが行方不明になり、自衛隊の航空機や海上保安庁の巡視船などによる捜索活動が続く中、市内から搭乗者10人の無事を祈る声が上がった。

　市伊良部から北に数キロ離れた海域では午後6時50分ごろ、海上保安庁の巡視船など4隻が捜索し、その上空では自衛隊機が旋回していた。巡視船が時折、白波を立てながら急行する様子も見られた。日が暮れた午後7時20分ごろからは、巡視船1隻が船体に設置したライトで海面を照らす様子も確認できた。

　宮古島市の座喜味一幸市長は「どういう状況なのか分からないが、報道ではレーダーロスしたとのことで、心配している。搭乗されていた方々の無事を祈っている」と話した。

　宮古島漁業協同組合の栗山弘嗣組合長は、6日午後6時半に沖縄防衛局から陸自ヘリが宮古島近海で行方不明との連絡を受けた。防衛局から組合員への捜索依頼はなかったとした上で「乗っていた10人の安否確認は取れていない。非常に心配だ。海保の皆さんが捜索しているようだ。とにかく無事で見つかってほしい」と語った。

　伊良部漁業協同組合の伊良波宏紀組合長は下地島近海で自衛隊ヘリが行方不明になったと報道で知った。自衛隊や海上保安庁、県などからの連絡はなく「何があったのか分からない。とにかく皆さん無事であってほしい」と願った。
　（友寄開、佐野真慈）