琉球ブルーオーシャンズ自己破産 沖縄初のプロ野球団 コロナで試合できず


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 琉球ブルーオーシャンズを運営するBASE沖縄野球球団(宜野湾市)が那覇地裁沖縄支部に自己破産を申請したことが6日、分かった。帝国データバンク沖縄支店が新型コロナウイルス関連倒産として発表した。負債総額は調査中。

 帝国データバンク沖縄支店によると、BASE沖縄野球球団は2019年7月に設立され、沖縄初のプロ野球球団として琉球ブルーオーシャンズを結成し、NPB(日本野球機構)入りを目指していた。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大で、予定していた興行試合のほとんどを開催することができなかった。収入はわずかなスポンサー収入とグッズ販売などに限られていた。

 20年12月期の年収入高は約6200万円にとどまり、毎期欠損を計上し、資金繰りが悪化。金融機関との交渉も不調に終わり、22年11月に事業を停止していた。

 また、22年4月には元選手が報酬の一部が未払いとして支払いを求めた訴訟では、那覇地裁が球団側に約300万円の支払いを命じた。過去には、県民に1口10万円の「一口オーナー」制度の募集もしていた。

 球団のホームページによると現在はコーチと選手計8人が所属しているとしている。自己破産についての情報は6日午後7時現在、掲載されていない。また球団の電話番号は、すでに使用されていなかった。
 (屋嘉部長将)