燃料タンクとみられる漂流物を回収 陸自ヘリ事故の発生から3日、24時間態勢で捜索続く


この記事を書いた人 Avatar photo 與那嶺 松一郎
伊良部島の白鳥岬から東北東に約3キロの海域で発見、回収された燃料タンクのとみられる漂流物=9日午後1時半ごろ(11管提供)

 宮古島市沖で消息を絶った陸上自衛隊のヘリコプターに搭乗していた隊員10人の捜索で、第11管区海上保安本部は9日、伊良部島の白鳥岬から東北東に約3キロの海域で発見された燃料タンクとみられる漂流物を回収した。一方、6日の事故発生から3日が経過したが、搭乗していた隊員に関する手がかりは依然得られていない。

 防衛省は9日に潜水艦救難艦「ちはや」を現場海域に投入し、ちはやを含めた艦艇3隻、航空機6機での捜索が続いた。海上保安庁とともに24時間態勢で夜通しの捜索活動を続ける。

 8日夜に「人のようなものが浮いている」という目撃情報が寄せられた伊良部島北側の沿岸域について、自衛隊が9日朝から集中的な捜索を実施したが、人の姿などは見つからなかった。捜索では、海面から数十メートルの高さを保ちながら自衛隊機が海岸付近を旋回。自衛隊員は伊良部島の北側の沿岸に配置され、双眼鏡などを使いながら海上の様子を確認した。

 それでも隊員の安否に関わる発見に至らなかったことから、自衛隊は目撃情報のあった地点の集中的な捜索を切り替え、ヘリの機体の一部が見つかった海域など全体的な捜索を続けた。自衛隊は陸上での捜索態勢も約380人に増員した。海域での捜索に投入した「ちはや」は潜水艦を救難するための艦艇で、深い海域を捜索でき、必要に応じて潜水士が潜水することもある。

 ヘリが消息を絶った付近の海域で捜索を続ける海上保安庁も、新たに回収した漂流物を公表した。海域を漂流していたのは円筒形の物体で、ヘリに取り付けられる燃料タンクの一部とみられる。