深海作業の「飽和潜水」を実施へ 陸自ヘリ宮古沖事故 潮流見極め準備


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閣議後の会見で報道陣の質問に答える浜田靖一防衛相=14日午前9時すぎ、防衛省

 【東京】宮古島市沖を飛行中に陸上自衛隊のヘリコプターが消息を絶った事故で、浜田靖一防衛相は14日の閣議後会見で、深い海で作業できる「飽和潜水」に向けた潜水士の投入予定について問われ「今後、対応していく」と答えた。

 防衛省関係者によると、潜水士の体を水圧に慣らす事前準備を進めており、14日午前にも潜水を始めたい考え。ただ、飽和潜水の作業ができるかどうかは海の状況に大きく影響を受けるため、潮流などを慎重に見極めている。

 一方、伊良部島北側の海底で機体らしき物や隊員とみられる姿が確認されていることについては「現時点では捜索による新たな発見などについてお知らせできる段階ではない」と述べるにとどめた。発見した内容については「(これまでも)さまざまな確認を通じて、可能な限り正確性を担保した上で速やかに情報提供している」と語った。