琉球民族独立総合研究学会は米ニューヨークの国連本部で17~28日に開催される「先住民族問題に関する常設フォーラム」への参加に向け、クラウドファンディングで支援を募っている。参加者は大学院生らの若者を中心に構成され、自己決定権の侵害から起因する人権や環境問題などについて討論する。同会の親川志奈子共同代表は「国際社会に訴え、社会を動かすことにつなげていきたい」と支援を呼び掛ける。
同会は昨年もフォーラムに参加した。その後スイスのジュネーブで開かれた総会にも呼ばれ、米軍基地から由来するとされる有機フッ素化合物PFASの水質汚染が深刻化している現状を訴えた。親川共同代表は「日本政府がPFAS規制に向け動くきっかけづくりにつながったのでは」と期待する。
今回もPFASや辺野古新基地建設問題、ユネスコが「消滅危機言語」とする琉球諸語などを題材に取り上げる。フォーラム期間中には、サイドイベントとしてPFASについての資料上映も行う。7月はジュネーブでの国連フォーラム参加も予定している。
詳細はクラウドファンディング・YUIMAのサイト(https://yuima-okinawa.jp/project/report/1011?ba=1)から。締め切りは6月25日で目標額は80万円。