F16戦闘機、沖縄・下地島空港で駐機続ける 玉城知事「重大事故につながりかねない」


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下地島空港に駐機する韓国にある米空軍烏山(オサン)基地所属のF16戦闘機=15日午前8時半ごろ、同空港

 8日に宮古島市の下地島空港に緊急着陸した韓国の米空軍烏山(オサン)基地所属のF16戦闘機2機は、着陸から6日がたった14日も同空港にとどまり続けた。15日で緊急着陸から1週間となる。玉城デニー知事は14日午前の定例記者会見で、航空機のトラブルが「人命や財産に関わる重大な事故につながりかねず、周辺住民にも不安を与えている」と懸念を示し、米軍に対して原因究明や再発防止策、機体整備の安全点検の徹底などを求めた。

 玉城知事は、離陸日程が伝えられないことについて「メンテナンスがいつ終わるのか、たぶん米側でも明確ではないのではないか」と思慮した。その上で、飛行の安全のため「必要な点検をしっかりと行った上で、離陸する日程を伝えてほしい」と話した。

 県基地対策課は同日午後、沖縄防衛局を通じて「明日も引き続きメンテナンスを実施するため、本日の離陸はない」との情報を受けたとした。

 また当該機が13日、下地島空港の運用時間(午前8時~午後7時半)外にエンジンを動かすなど離陸の準備と考えられる動きをしていたことに対し、県は時間外では安全性の確保に懸念があることから、離陸は運用時間内とし、事前に空港使用届を提出するよう米軍側に申し入れた。

 15日午後は、米軍からC12輸送機の空港使用届が出ているという。(知念征尚)