ソフトボールの第49回男子春季高校大会は16日、嘉手納町ソフトボール場で決勝まで行い、読谷が14―4で嘉手納に三回コールド勝ちを収めて6連覇を果たした。
読谷と嘉手納は九州地区大会(5月13~14日、熊本県)への出場権を獲得した。
第59回女子大会は同日までに北谷町の桑江総合運動場グラウンドで準決勝まで行い、コザと読谷が決勝に進んだ。決勝は22日、嘉手納町ソフトボール場で行われる。
根間奮投 打線応える
エースの城間太陽が故障、キャプテンの島袋翔大が男子U18日本代表チーム選手選考会参加と、主力を欠いた読谷。この日の準決勝と決勝で投手を務めたのは公式戦初登板となる1年の根間二朗だった。
決勝の初回、甘く入った球を捉えられて3点を失う。それでもライズボールを決め球に、強気の投球を続けつつ修正。二回に1点奪われたものの「打たせて取る」形で嘉手納を抑えた。
根間の粘投に応えるように打線も奮起した。3年の與那嶺賢太が二回に本塁打を放って逆転。5打数4安打で打撃賞に輝いた島袋凌も要所で出塁して流れをつくった。チームは二回に9点、三回に5点を挙げて三回コールド勝ちを決めた。
「『みんなで力を合わせ根間を支える』がきょうのテーマだった」と與那嶺。九州、全国大会の出場経験から「ベンチもスタンドも全員で盛り上げていくことが大事」と積極的に声を上げ、試合をつくった。
江尻強監督は「敵守備の配置を見て、選手が自ら考えて攻撃を組み立てていった」と称賛する。5月の九州大会に向けて手応えと成長を実感させる戦いとなった。
(安里周悟)