バレーボールの平安杯第68回全九州総合選手権大会(高校の部)県予選会は17日、那覇市民体育館で男女の決勝リーグの残り試合を行い、男女ともに西原が3戦全勝で優勝した。西原の男子は12年連続18回目、女子は7年ぶり6回目。準優勝は男女ともに首里、3位はコザと那覇、4位は小禄と知念。上位3校は5月12~14日に大分県で開催される本大会に派遣推薦される。
主軸となるサイドアタッカーの田崎憲斗と大松悠樹、ミドルブロッカーの大城和晴と上原新之介の連係が攻撃の幅を広げた。男子西原は「サーブで陣を崩し、敵が引いたところを攻める」という求めてきた形に手応えを実感する大会となった。
前回大会から選手が総入れ替えとなった新チームで、首里と対戦するのは3回目。昨年12月の新人大会では勝利したが、今年1月のKBC杯では敗北。「チャレンジャーとしてチームを一からつくり直してきた」(平良晟也主将)で宿敵との対戦に臨んだ。
第1セットは競りつつ取ったものの、第2セット前半は首里の攻勢に抗せず、一時大きく点差が開いてしまう。それでも強気を崩さず、後半はサーブを軸に追い上げてジュースまで持ち込んだ。第2セットは届かずに落としたが流れを放さず、第3セットは一転、主導権を終始奪い続けて雪辱を果たした。
新チームでの戦い方をつかみつつある今、次の課題は「適応力」と平良。サイドアタッカーとバックアタッカーをつなぐ攻撃の要となる上原も「序盤、敵の特徴を理解して対策していく」と九州、全国を視野にさらなる飛躍に力を込めた。
(安里周悟)