沖電大勝、第1代表で九州へ 都市対抗野球県予選 シンバに7ー0 一時休止乗り越え、公式戦へ強い思い


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沖縄電力―シンバネットワークアーマンズBC 六回2死一、二塁、2点適時三塁打を放つ沖電の田場亮平=19日、沖縄セルラースタジアム那覇(大城直也撮影)

 社会人野球の第94回都市対抗大会兼予選第3日の19日、沖縄セルラースタジアム那覇で第1代表決定戦が行われ、沖縄電力が7―0でシンバネットワークアーマンズBCに勝利した。沖電は四回に先制すると、六回は一挙3得点で突き放し、以降も毎回1点ずつを奪って大勝した。第2代表決定戦は23日午前10時から同スタジアムで行われる。

 沖縄電力が第1代表の座をつかみ取った。得点圏の二塁まで毎回ランナーを進めたが、あと1本が出ずに3回まで無得点。風穴を開けたのは四回だった。2死二塁、知念大成の中前への適時打で知念佑哉が生還し、先制した。

 六回には一挙3得点で一気に試合を有利にした。1点を奪った後の2死、一、二塁で主将の田場亮平が右翼へ適時三塁打を放ち、2点を加えた。その後もこつこつと加点し7―0で圧倒した。

 チームは会社の財務状況なども影響し、昨年は活動を休止。各選手とも練習は重ねたが公式試合出場はなかった。1年間ぶりとなる公式大会に懸ける思いはどのチームよりも強かった。先発の山城悠輔は140キロ台の直球を武器に7回無失点だった。「1年間苦しかったが、疲れている時も練習をこなし、成果が出始めている」と実感を込める。

 就任2年目の平田太陽監督は「社員が有志で活動費を募り支えてもらった。会社や社員に結果や姿勢で恩返しがしたかった」と思いを込めた。

 エナジックとの準決勝は1―0で競り勝った。先発の内間敦也が完封し、堅守を誇った。田場主将は「社会人にとって都市対抗は華のある大会で懸ける思いは強かった。九州でも力を出し切りたい」と闘志を燃やした。
 (大城三太)