日銀の景気判断、沖縄など7地域は据え置き コロナ禍和らぎ「持ち直している」


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 日銀は20日、4月の地域経済報告(さくらリポート)を公表し、全国9地域のうち北海道、北陸、関東甲信越、近畿、中国、四国、九州・沖縄の7地域の景気判断を1月の前回報告から据え置いた。東北は引き下げ、東海は引き上げた。新型コロナウイルス禍の影響が和らぎ、経済活動が正常化するのに伴い、景気持ち直しの動きが続いていることを反映した。

 20日の支店長会議で報告された。景気は9地域全てで「持ち直している」か「緩やかに持ち直している」と判断した。

 個人消費は観光需要の回復などが追い風となり、北海道、北陸、東海、近畿、中国、九州・沖縄の6地域で引き上げた。他の3地域は据え置いた。ただ「物価高で消費者の低価格志向が強まっている」など先行きを懸念する声も多かった。

(共同通信)