「島ぜんぶでおーきな祭 第15回沖縄国際映画祭」(同実行委員会主催)が15、16の両日、開催された。那覇市、北中城村、沖縄市で、映画上映をはじめ、お笑いや音楽のステージイベント、アート展、レッドカーペットなど多彩な催しがあった。映画は那覇市の桜坂劇場とテンブスホール、沖縄市のシアタードーナツを会場に、計29プログラム33作品を上映した。2日間の参加者は延べ3万5千人に上った。同映画祭は今年で15周年を迎え、盛況のうちに終えた。(文・田中芳、写真・又吉康秀)
那覇市の国際通りで16日、レッドカーペットが開催された。晴天の下、上映映画の出演者や監督、吉本芸人ら総勢711人が歩き、沿道に駆け付けたファンや観客と交流し、熱気に包まれた。
琉装を身にまとった踊り手による「四つ竹」で華やかに開幕。ガレッジセール(ゴリ、川田広樹)を皮切りにスタートした。宮川たま子は「みんなの声援にパワーをもらい、元気をもらった。継続は力なりで、いろんな人に浸透して、15回目は集大成になった」と実感を語った。
映画「風が通り抜ける道」で主演を務めた県出身の比嘉梨乃は「たくさん泣くシーンがあってエネルギーをたくさん使った」と撮影を振り返り、共演した山田邦子の存在が「心強かった」と振り返った。
映画「ランサム」で主演を務めた元超新星のユン・ソンモは「レッドカーペットを初めて歩けるのは光栄。人が多くて感動した」と笑顔で話した。
トリは、桂文枝、西川きよし、大平サブローと大﨑洋実行委員長ら。西川は「小さなことからコツコツと頑張って初めて大きな花が開く。15周年を迎えてそのことを感じている」と感慨深げに話した。
主催者によると、レッドカーペットで国際通りには1万7千人(主催者発表)が集まった。