浦添市の牧港漁港に23日、オキゴンドウの子どもとみられるクジラ1頭が迷い込んだ。体には数カ所の傷跡のようなものがあった。時折、水面に顔を出すクジラの様子を、漁師や地域住民、観光客らが見守った。
沖縄美ら島財団海獣課によると、クジラの体長は約2・5メートル。群れとはぐれ、港に迷い込んだ可能性がある。体の傷跡はダルマザメなどに襲われた際に付いたとみられるが、命に関わる傷ではないという。
家族でクジラを見に来た7歳の女児は「野生のクジラを見るのは初めて。餌をあげたり、背中に乗ってみたりしたかった」と話した。
ソデイカ漁を営む漁師の平田錦さん(49)は「イルカやクジラは針にかかったイカを食べるので敵だったのに、港で見るとかわいく見えるさ」と笑顔で見守った。
(金城大樹)
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