Q:全国では統一地方選があったけど、沖縄の統一選は?
A:沖縄の統一地方選は昨年、2022年でした。全国とは1年ずれています。
1947(昭和22)年の憲法施行に合わせ、全国では首長と議員を選ぶ普通選挙が実施されました。以降、4年ごとの実施で今回20回目でした。
戦後に日本本土とは切り離された沖縄では、米統治下での普通選挙が全国より1年早い46(昭和21)年に行われることになり、市町村長と議員の選挙が実施されました。これ以降、沖縄では4年ごとの任期満了に合わせて市町村長と議員選挙が行われ、直近が昨年の地方選でした。
地方選での普通選挙の実施は全国より1年早く行われましたが、今の県知事に当たる琉球政府主席については、当初は米軍の任命制でした。県民が投票でリーダーを選べるようになったのは68年のことでした。
日本復帰に伴う県知事選は72年に初実施。当初は統一地方選とずれていましたが、第2代知事の平良幸市氏の病気辞任を受けた78年の選挙で同じ年に。翁長雄志氏の死去に伴う2018年の選挙は統一地方選と同じ9月に実施され、昨年の選挙は初の同日実施でした。
選挙は経費の削減や投票率向上のためになるべくはまとめて実施することが望ましく、統一地方選にはその狙いがあります。
ただ、市町村合併や任期途中の辞職などでずれる自治体もあります。今回の全国の統一地方選で実施された選挙の割合は全地方選の約3割。沖縄も昨年の実施は首長が19市町村(無投票含む)、議員は30市町村でした。