陸自ヘリ事故、新たに2人の身元確認 操縦士の内間3等陸尉と山井3佐 沖縄・宮古島市沖


この記事を書いた人 Avatar photo 古堅一樹
UH60ヘリコプター

 【東京】宮古島市沖で発生した陸上自衛隊ヘリコプターの事故を巡り、陸自は25日、これまでに死亡が確認された5人のうち、身元が判明していなかった2人について、いずれも第8師団第8飛行隊の山井陽あきら3等陸佐(47)と内間佳祐3等陸尉(27)と確認されたと発表した。出身地や経歴は公表していない。防衛省関係者によると、2人とも操縦士。宮古島市沖の海域では25日も自衛隊による捜索が続いた。

 海から引き上げられて死亡が確認された5人全員の身元がヘリの搭乗者だと確定した。これまでの捜索で、6人が伊良部島北約6キロの水深約106メートルの海底で見つかった。今も海中にいる1人は引き上げる方法を検討している。残る4人の行方は分かっておらず、捜索を続けている。

 25日の捜索活動は、陸上部隊約410人、航空機3機、船舶2隻の態勢だった。防衛省は海底で見つかった機体主要部の引き上げに向け、21日に契約した民間企業と作業に向けた調整を急いでいる。

 25日の参院外交防衛委員会で防衛省統合幕僚監部の大和太郎総括官は事故当日の6日に事故調査委員会の初回会合が開かれ、21日に2回目が開かれたと報告した。福山哲郎氏(立民)の質問に答えた。3回目以降は機体の引き上げ状況を踏まえて開催するという。(明真南斗)