辺野古新基地の護岸着工から6年 市民「声上げ続ける」 中止訴え海上で抗議


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名護市辺野古の新基地建設に抗議の声を上げる市民ら。奥には土砂埋め立て作業に使う船舶などが見える=25日、名護市辺野古の大浦湾

 【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場移設に伴う名護市辺野古の新基地建設で、護岸着工から6年を迎えた25日、移設に反対する市民らが海上などから抗議の声を上げた。名護市の大浦湾には、カヌー36艇、船舶7隻の計約60人が繰り出した。土砂運搬を行う「K9護岸」付近で「美ら海壊すな」などとシュプレヒコールを上げた。

 カヌー隊は臨時制限区域を囲うフロート(浮具)の外側から工事現場に向かい、「サンゴを守れ」などと書かれた横断幕やプラカードを掲げた。カヌー隊のメンバーがマイクを握り「何も変わらないと言われるが、私たちは声を上げ続ける」「6年前はもっともっと海がきれいだった」などと訴えた。

 海上で抗議した午前中、土砂は運搬されなかった。市民によると、日常的に朝から船で土砂が運ばれ、埋め建てに使用されるという。この日は抗議が終わった午後から土砂の運搬作業が始まった。同日、米軍キャンプ・シュワブゲート前でも市民らが座り込み抗議をした。
 (古川峻)