絶滅危惧種のカタツムリ3種、世界初展示 南北大東島と沖縄島南部だけで見られるマイマイ 美ら海水族館


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
(左から)ヘソアキアツマイマイ オオアガリマイマイ アマノヤマタカマイマイ(いずれも森英章氏撮影)

 【本部】南北大東島や沖縄島南部でしか見られないカタツムリ3種が、本部町の沖縄美ら海水族館で世界で初めて展示されている。いずれも外来生物による捕食の影響などで個体数が減少しており、種の保存法に基づく国内希少野生動植物種、環境省の絶滅危惧種などに指定されている。

 展示されているのは北大東島の固有亜種「ヘソアキアツマイマイ」、南大東島の固有亜種「オオアガリマイマイ」、沖縄島南部のみに生息する「アマノヤマタカマイマイ」。

 固有種を守ろうと、同水族館は環境省と共同で、施設での保護、繁殖などをさせて絶滅を回避する「生息域外保全」に取り組んでいる。

 沖縄美ら島財団の伊芸元主任は「カタツムリのような小さな生き物は人の知らないうちに絶滅してしまう可能性もある。一人でも多くの人に見に来てほしい」と語った。水族館1階「琉球弧の水辺」コーナーに展示されている。

(長嶺晃太朗)