Q: 那覇三大祭りの一つに数えられる那覇ハーリーが5月3~5日、那覇港新港ふ頭で4年ぶりに開催されます。那覇ハーリーって何のためにやるの?
A: ハーリーは航海の安全や豊漁を祈願し、龍の姿をかたどった爬龍船(はりゅうせん)やサバニで競漕する伝統行事です。旧暦の5月4日(ユッカヌヒー)や旧暦7月の海神祭(ウンジャミ)で行われるのが一般的です。那覇ハーリーもかつてはユッカヌヒーに行われていましたが、観光客誘致などを目的に1977年から大型連休と重なる新暦5月3~5日の日程で実施されるようになりました。
那覇ハーリーは県内各地のハーリーの中でも最大規模を誇ります。コロナ禍で2020年から中止となり、今年は4年ぶりに開催されます。
那覇ハーリーの歴史は古く、1392~1405年ごろに琉球に伝来したと言われています。由来は諸説あり、主に中国から渡来した久米三十六姓が伝えた説、南山王のおいで後に豊見城城主になった汪応祖(わんおうそ)、あるいは長浜太夫という人物が中国に渡った際に現地で見た龍舟競漕をまねて造った説、などが有力と言われています。
琉球王国の国家行事として栄えた那覇ハーリーは1879年の廃藩置県により廃止されます。その後、地域の行事として一時期復活するも、沖縄戦やその後の米軍統治下などの影響で長い間、途絶えてましたが、1975年に約60年ぶりに復活し、今に至ります。
那覇ハーリーに使用される爬龍船は全長14.5メートル、横幅2.1メートル、重さ約2、5トンとなっています。
那覇ハーリーの最終日となる5月5日には、泊・久米・那覇の3地域による御願バーリーや本バーリーが行われます。前回2019年にあった本バーリーは那覇が勝利し、4連覇を飾りました。