陸自ヘリ事故で作業船が海中調査を再開 沖縄・宮古島市沖 引き揚げに向け準備進める


この記事を書いた人 Avatar photo 古堅一樹
「航洋丸」の甲板で引き揚げの準備を行う作業員=1日午前8時59分、宮古島市沖

 【宮古島】沖縄県宮古島市沖における陸上自衛隊ヘリコプターの事故で、民間作業船「新世丸」が1日午前、無人潜水機(ROV)を池間島と伊良部島の間の海域に投下し、事故機の主要部分などの引き揚げに向けた海中調査を再開した。海中調査は4月29日から実施していたが、翌30日は海がしけ、調査ができていなかった。

 5月1日午前9時までに新世丸からROVを投下し、事故機の主要部分や隊員1人が見つかった海域周辺の様子を調査している。別の作業船「航洋丸」では、作業員7人が甲板で話し合う様子も確認され、引き揚げに向けた作業を進めているとみられる。

 4月29日、新世丸から網を投下した。ROVで網の上に機体の主要部分を運び、網で引き揚げる予定だ。

 事故機は陸上自衛隊UH60JAヘリコプター。これまで隊員とみられる6人が伊良部島の北側約6キロの海底で見つかっており、うち5人が引き揚げられて死亡が確認された。見つかったもう1人や機体の主要部分の引き揚げを急いでいる。