ソフトボールの第75回女子全日本総合選手権大会県予選会は30日、嘉手納町ソフトボール場で決勝までを行い、株式会社一匠 yes シーサーズが2―1で沖縄ブルーシャインズを破って頂点に立った。優勝、準優勝のチームは九州予選会(6月24、25日、大分県)の出場権を付与されたが、2チームとも辞退した。
一日に1回戦から決勝まで3試合を勝ち抜いた株式会社一匠 yes シーサーズ。當真寿乃監督が「要所要所を守り抜き、少ない好機をつかんでいった」と評したように、長打を与えなかった伊禮まりえと、決勝で勝ち越し打を放った仲本鈴の、強気の投打が光った。
アニバーサリー沖縄との1回戦。四回に無死満塁の危機に陥ったが、伊禮が直球にチェンジアップを交えつつ抑えて点を与えなかった。六回に5点を加えて強豪を破り、いきおいがついたシーサーズは準決勝では9―0の六回コールド勝ち。決勝では先制を許したものの、伊禮の好投と仲本の中前打で逆転して栄冠を手にした。
これまでは厳しい局面で弱気になって、甘いコースに投げ込んで長打を与えていたという伊禮だが、この日は「みんなを信じて強気に攻めた」と完投。走者二、三塁の好機を迎えた三回に、内角の直球を打ち返した仲本は「三振は絶対にしない。長打でなくていい、つなげるという強い意識で打席に立った」という。
シーサーズが次に見据えるのは9月の全日本レディース大会。強気に打って投げて勝ち抜いたチームは今後も強気に攻め上がっていく。
(安里周悟)