ソフトボールの第46回男子・第56回女子春季中学生大会最終日は4月30日、読谷村のゆんたんざソフトボール場で決勝を行った。男子は嘉手納・あげな・嘉数・宜野湾の4校合同チームが9―0で読谷に五回コールドで勝ち、女子は宜野湾・真志喜の2校合同チームが6―0で古堅を破って頂点に立った。
「最終回に力んで少し荒れたので投球は90点。2打数2安打の打撃は百点」と、嘉手納3年の與那嶺仁渉(とわ)は採点する。この日は、エースでキャプテンの與那嶺が投打を支配した試合となった。
嘉手納・あげな・嘉数・宜野湾の4校合同チームと読谷の対戦は4度目となった。「腕がよく振れていた。これまでで最も良かった」という與那嶺はライズボールで読谷打線を詰まらせ、ドロップボールで14奪三振、無失点で完封した。
打っては三回に外角高めの球を右に振り抜いてランニング本塁打。仲宗根聖七(嘉数3年)のランニング本塁打から火が付き打者一巡の猛攻となった四回にも右前打を放ち、最優秀選手賞と打撃賞の2冠に輝いた。
昨年の中体連の後に結成された合同チームはこの大会で解散となる。與那嶺は「最初と比べると、みんな上達した」と4校をまとめ上げて優勝を飾ったことを誇る。今年の中体連はチームメイトがライバルとなるが「県中体連も完封で優勝して、九州も3連覇したい」と與那嶺。続けて「今年こそは全国制覇」と一昨年3位、昨年8強の雪辱を果たすべく、視線はすでに全国を見据えている。
(安里周悟)