琉球新報社 
ソフトボールの第46回男子・第56回女子春季中学生大会最終日は4月30日、読谷村のゆんたんざソフトボール場で決勝を行った。男子は嘉手納・あげな・嘉数・宜野湾の4校合同チームが9―0で読谷に五回コールドで勝ち、女子は宜野湾・真志喜の2校合同チームが6―0で古堅を破って頂点に立った。
一回、1人目に四球を与えても、宜野湾・真志喜の2校合同チームのエース松岡杏莉（宜野湾3年）に焦りはなかった。「立ち上がりが硬いのはいつものこと。逆にいつものようにいけると力が抜けた」。三回に一死満塁の危機はあったが、打たせて取って点を与えず、高めで速さがある直球を武器に、テンポ良く投げて古堅を完封した。
松岡がつくったリズムに打線も応えた。「準決勝まで不調だった」という仲嶺愛乃（宜野湾3年）は決勝前にフォームを修正。三回、ど真ん中に来た直球を右に打ち返す三塁打を放って先制点を挙げた。その後も打線は四回に1点、七回にはダメ押しの3点を追加した。
合同チームは今大会を含め昨年の中体連の後に行われた4大会全てを制してきた。主将の中原亜莉寿（宜野湾3年）は「優勝しないといけないという重圧はあった」と言うものの、投打で重圧に負けない力を見せつけた。「四球を減らし、チェンジアップも決めたい。制球力を上げて次も完封して優勝する」と力を込めた松岡に、「中体連は地区も県も優勝して、九州で上位を狙いたい」と応じた中原。合同チームの連勝街道を途切れさせない決意だ。
（安里周悟）
