沖縄で増収率1位はあの企業 伸びた業界は? 22年売上高ランキング


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 東京商工リサーチ沖縄支店が3日までに発表した2022年(1~12月期決算対象)の県内企業売上高ランキング(金融業除く)で、増収企業は22社増え59社で、2桁以上の伸び率は9社増の19社だった。減収は41社で前年の61社から20社減り、2桁以上の減収率の企業は14社減の9社と改善の動きが広がった。コロナ禍の影響が和らいだほか、物価高が増収につながった。売上高首位は2年連続でサンエーだった。

 増収率トップ企業は、家賃保証の全保連で99・6%増だった。前期に変更した会計基準の通年化や大手管理会社の新規獲得などが大幅な増収につながった。

 2位は76・0%増の拓南商事で鉄くずや廃車、非鉄くずの受け入れ増加で取扱数量が増え販売単価が前年を上回った。

 コロナ禍で需要が低迷した前期からの販売回復や原油価格高騰の価格転嫁などで売上高が上昇したりゅうせきが31・2%増で3位、沖縄出光が28・5%増で4位に入った。

 5位は医療品販売の沖縄東邦で24・6%増だった。高価格の医薬品や新型コロナウイルスの薬の売り上げ増加、受診控えがあった病院の来院回復で需要が戻った。

 仕入価格高騰に伴う値上げ効果などで琉球協同飼料が18・7%増で8位に入り、拓南商事と沖縄東邦と並んで初めて売上高が100億円を上回った。

(謝花史哲)