辺野古 掘削調査が再開 4カ月ぶり深場5カ所予定


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4カ月ぶりに海底掘削調査を行うスパット台船=12日午後2時すぎ、名護市の大浦湾

 【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古への新基地建設で、沖縄防衛局は12日、海底掘削(ボーリング)を再開させた。6月30日以来、約4カ月ぶりとなる。

 埋め立て承認の取り消しの違法性をめぐっては、翁長雄志知事と国は法廷闘争を見越したつばぜり合いを繰り広げており、県側は司法判断が出るまでの移設準備作業を中止するよう国に求めていた。11日は米軍キャンプ・シュワブ前で500人規模の抗議行動が起きるなど、県の主張を一顧だにしない国への批判は日に日に強くなっている。
 沖縄防衛局は10日にスパット台船などを積んだ大型クレーン船2隻を大浦湾に再投入し、11日にはスパット台船1基を海上に設置していた。12日午後2時20分ごろ、スパット台船から海面に掘削棒が降りたのが確認された。2基目のスパット台船も海上に設置されている。
 海底掘削作業は全24カ所中19カ所が終了しており、残りは深場5カ所となっている。掘削作業に合わせて埋め立て予定海域の地質や地盤なども調査する予定。【琉球新報電子版】