琉球舞踊、空手、エイサー、カチャーシー・・・ 米ワシントン桜祭りで沖縄文化発信


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演技を終えた出演者たち

 今年で61回目を迎えた首都ワシントンDCの全米桜祭りがこのほど、桜の開花と同時に開催された。4週間にわたり、随所に桜のモチーフの飾り付けがされ、日本文化一色になった。ジャパン・ストリート・フェスティバルでは特設ステージが設けられ、日本伝統芸能やポップカルチャーなどが披露された。

 観客を魅了したのは「Okinawa Cultural Performance」という団体名の沖縄芸能グループ。コロナ禍で桜祭りが中止になったが、2015年から継続して参加している。演出を手掛けるのは玉城流翔節会、美智子の会師範・恩納桃枝さん。自らも今年は「四つ竹」を門下生3人と踊った。

 琉球舞踊以外に上地流ネスタ・フォルタ道場による空手演武、子どもらによる踊り、沖縄会エイサークラブのエイサーを組み合わせ、沖縄伝統芸能の集大成が舞台いっぱいに繰り広げられた。エイサー演武の最後のカチャーシーでは、観客と一体となり盛り上がりを見せた。出演者たちは力強い演舞を見せ、大きな拍手が鳴り響いた。

 沖縄伝統芸能グループは今年も複数のカルチャーイベントで沖縄のアピールに貢献する予定。プロデュースした恩納さんは「今回、子どもたちをはじめ出演者全員が一丸となったおかげで無事に演じることができた。出演者に感謝しつつ、今後も沖縄の伝統芸能を通じて観客が元気になる楽しいステージづくりをしていきたい。将来的には沖縄フェスティバルを独自に開催するという夢を抱いている」と抱負を語った。

(鈴木多美子バージニア通信員)