沖縄県から委託を受けて県ドクターヘリを運航する浦添総合病院救命救急センター(米盛輝武センター長)は6日、粟国、伊是名、伊平屋、伊江、久高の5島でドクターヘリの離着陸訓練を実施した=写真。ヘリを受け入れる各島の消防団との連携強化が目的。コロナ禍による中断もあり、約5年ぶりの訓練となった。
訓練では消防団によるヘリ着陸の誘導や、無線を使った情報共有などが行われた。訓練を終えて米盛氏は「早期の医療介入、情報の共有には消防無線が必要だが、消防無線がない、利用が浸透していないなど離島ごとに差があることを改めて認識した」と消防無線の普及の必要性を語った。
訓練は、県ドクターヘリが機体の定期検査に入ることから代替機が駐機中で、2台態勢となっている期間に併せて実施された。7日も行われ、2日間で県ドクターヘリが周辺離島一帯を回る。
県ドクターヘリへの出動要請は18年に約740回、19年は約660回。コロナ禍で20年から半分ほどに減ったが、今年は出動要請が増えつつあるという。(岩崎みどり)