金品授受の疑惑に議員がやるべきことは? 那覇市議会で政治倫理条例の骨子案


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那覇市議会議員の政治倫理に関する条例の骨子案について議論する特別委員会のメンバーら=8日、那覇市議会会議室

 那覇市議の政治倫理に関する条例制定に向けた特別委員会(上里直司委員長)の5回目の会合が8日に開かれ、条例の骨子案が示された。条例の適用対象を「議員のみ」とし、市長など市三役は除外した。金品の授受など政治倫理基準に反する疑惑が持たれたときは、議員自らが説明を行わなければならないとする義務規定を設けた。

 疑惑が持たれた際などに市民が議会に対して調査を要求する場合、「市民50人以上」の連署を必要とする規定を設けた。特別委は10日に再度会合を開き、最終案をまとめる予定。骨子案はその後に公表し、17日~6月7日の日程で市民意見(パブリックコメント)を募集する。

 特別委員会は市民から寄せられた意見などを踏まえ、骨子案の加筆修正などを行い条例案を策定する。特別委は条例の施行日について6月定例会の最終日(7月5日予定)を目指す方針。

 政治倫理条例制定に関する特別委員会は久高友弘前議長の現金受け渡し問題を受け、今年3月に設置された。(吉田健一)