「ゴーヤーの日」契機に多くの人に 販売拡大へ関係者がPR


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ゴーヤーの日イベントで登壇した(写真前列左から)県農林水産部の前門尚美部長、生産者代表で北部地区野菜生産出荷協議会の比嘉清隆会長、県農林水産物販売促進協議会の前田典男会長ら=8日、名護市の「はい菜!やんばる市場」

 県農林水産物販売促進協議会(那覇市、前田典男会長)は8日、名護市の「はい菜!やんばる市場」でゴーヤーの日セレモニーを開催した。「ゴーヤーの日宣言」が行われ、JAや生産者、流通団体の関係者らが販売拡大に向けた意気込みを語った。

 ゴーヤーは通年出荷されるが、旬の目安に合わせて「裏ゴーヤーの日」と呼ばれる8月5日ごろまでに生産のピークを迎える。前田会長は「肥料や燃料の価格は依然高騰しており、生産者は県の援助などにより、なんとか生産を続けている。ゴーヤーの日宣言を契機に、いっそう販売拡大していきたい」と呼びかけた。

 ゴーヤーの苗付けの量は年々減少傾向にある。2023年の生産のピークに出荷が予想される1~4月期の苗の供給実績は、11万4466本で、昨年同期比でマイナス5375本となった。

 22年度のJAが扱う県産ゴーヤーの単価は413円と、21年度までの過去4年度の平均より66円高かった。日本復帰50年に当たり、全国的にPRやフェアなどが行われて需要が高まり、不作と相まって価格が高騰したとみられる。沖縄協同青果(浦添市、濱川昌二社長)は、今年の価格は例年通りに落ち着くと予想している。
 (福田修平)