女性ドライバーが働きやすい環境とは? バス・タクシーの乗務員が議論 第一交通G沖縄


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女性が働きやすい環境などについて話し合う女性乗務員ら=8日、那覇市のパシフィックホテル沖縄

 第一交通産業グループ沖縄地区は8日、第2回合同女性会議を那覇市のパシフィックホテル沖縄で開いた。乗務員らから話を聞き、人手不足が深刻化しているバス・タクシー業界で女性が働きやすい環境づくりや、女性ドライバーの採用に向けて取り組むべき点などについて話し合った。

 女性乗務員らは、喫煙所を入り口から離れた場所に設置すること、子宮がん検診など女性特有の健診項目の追加、制服のデザイン変更などを要望した。働き方を伝える手段として、交流サイト(SNS)で女性ドライバーの声を発信してみてはどうかとの意見もあった。

 経営陣からは「喫煙所を移動させるよう、今日から現場に指示する」と返答があり、制服については12月からの冬服改編に向けて動き出す方針が示された。

 那覇バス・琉球バス交通の小川吾吉社長は「バスの乗客の55%が女性なのに、女性ドライバーは5%しかいない。休憩室の整備など、より良い職場環境にしていきたい」とあいさつした。
 (與那覇智早)