ライフル射撃 前泊が優勝、内原が2位 関西学生スポーツ選手権 課題を修正し点伸ばす


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関西学生スポーツ射撃選手権春季大会の男子エアライフル立射60発で優勝した前泊佳吾(右)、2位の内原隆之介(提供)

 ライフル射撃の関西学生スポーツ選手権春季大会が3~5日、大阪府の能勢町ライフル射撃場で行われた。男子10メートルエアライフル立射60発決勝で前泊佳吾(興南高―同志社大4年)が244.7点で優勝、内原隆之介(興南高―関西大4年)が243.1点で2位となった。前泊は50メートルライフル伏射60発では603.8点で準優勝、50メートルライフル3姿勢60発決勝は429.6点で3位に入った。

 前泊佳吾(同志社大)が10メートルエアライフル立射60発で頂点を射止めた。秋季を含め、同大会4度目の優勝。決勝進出を懸けた本選は4位だった。「いい点数が出なくて、的を外した時は標的の同心円をきちんと見ることができていなかった」と課題を認識していた。

 決勝は「スコープから同心円を真っすぐ見ることを優先的に意識し、ファームの感覚も合わせた」と点数を伸ばした。前日の50メートルライフル3姿勢60発で銃器トラブルがあり、プレーが中断したことで周囲からやじの声が飛んだ。同種目は3位に終わったが「負けん気が湧いて周囲を黙らせてやろうと思った」。

 エアライフルでは闘争本能に火がついた。冷静さは失わず、集中力を持続させての優勝だった。興南高時代から友人でライバルの内原隆之介(関西大)は2位に入り、県勢の実力を証明した。

 2人とも大学4年生で7月の学生選抜、10月の全日本学生選手権(インターカレッジ)が大きな目標となる。前泊は「準備や練習を怠らず、やり切ったと思える大会にしたい」と決意した。

 県勢として国民体育大会にも情熱を燃やし「昨年は九州ブロックで敗れた」と、まずは全国出場を目指す。
 (大城三太)