職業も年代も違う、IT技術者でもない、そんな市民たちがシビックテック団体を結成 テクノロジーで解決を目指すものとは 宜野湾市


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Ginowan Techで活動する(右から)垣花拓実さん、新里雅樹さん、久高百合子さん=4月25日、那覇市

 宜野湾市が2021、22年度に開講した「シビックテック」養成講座の卒業生らが、シビックテク団体「Ginowan Tech(G―tech)」を結成した。メンバーは団体職員や教員らさまざまな職種の20~60代の21人。コミュニケーションツールを用いて、本職のかたわら社会課題の解決を目指す。

 現在の主なプロジェクトは「子どもの貧困」を解決する一助となるべく、子ども食堂の場所を示す地図サイト「イマ→ミライ」を制作する。試作版は5月31日に公開予定だ。

 G―techは、貧困家庭に必要な情報が届いていない可能性があるとみて、子どもの居場所の「見える化」を目指すことにした。

 県内の行政がオープンデータとして公表する子どもの食堂の場所を集計し、タスク管理ソフト「ノーション」を用いて地図サイトを作っている。

 メンバーに高度なIT技術を持つITエンジニアはいないため、プログラミングの技術がいらないノーコードツールを用いる方法を動画投稿サイト「ユーチューブ」で学んで制作している。

 代表を務める団体職員の新里雅樹さんは「テクノロジーは課題を解決するためのツールだ。目的をしっかり定めて普及したい」と意気込んだ。  G―techへの問い合わせはginowantech@gmail.com。