特産ひじきまーさんどー よなばるおばあQ、劇でPR


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
「よなばるひじき娘」劇を演じる劇団おばあQのメンバー=10月28日、与那原幼稚園

 【与那原】与那原町しまくとぅばボランティア会のグループが10月28日、与那原幼稚園(桑江常勝園長)を訪れ、町特産品ひじきをテーマにした創作民話劇を上演し園児たちを喜ばせた。

 ボランティア会の屋比久澄子会長が町の特産品の良さを多くの県民に知ってもらう一方、しまくとぅばを普及しようと民話「よなばるひじき娘」を創作。知念節子町老人連合会副会長らと劇団「よなばるおばあQ」を結成して稽古に励んできた。
 漁師一家の父親が嵐に遭って船が沈没して死亡し、魚商いの母親が病気がちで、困っている娘を村人が助け合い支えていくというストーリー。年長の知念さんが語り部となり、屋比久さんが村の物知り役、儀間良子さんが娘役、その母親に上原利恵子さん、新垣千鶴子さんが海の神、村人は上原泰子さんと瀬底雄子さん、諸見里史子さんが担った。
 遊戯室の舞台で病気の母を心配する娘に野菜などを与え勇気づける演技を、106人の園児が職員らと共に真剣な表情で見ていた。観劇の後、みんなが立ち上がって劇団結成と同時に作られた「よなばるひじきまーさんどー、えいようまんてん」と「よなばるひじき音頭」の歌詞を元気いっぱい歌い踊って楽しんだ。
 照屋義実県しまくとぅば連絡協議会前会長も民話劇を見て「地域の年配の方が劇団を結成した。町の活性化にもつながり、しまくとぅば教育にも最高」とたたえた。
(知花幸栄通信員)