琉銀、純利益75億円目標に 中期経営計画を発表


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 琉球銀行(川上康頭取)は12日、2023年4月から3カ年で取り組む中期経営計画を発表した。三つの基本戦略を推進し、26年3月期決算で連結の純利益が75億円、自己資本比率は9・7%以上、銀行単体の本業のもうけを示すコア業務純益は93億円まで引き上げる経営目標を打ち出した。

 事業基盤の拡大を図りつつ、脱炭素化や情報開示、対話の高度化など企業ブランド力の強化などについて従来の取り組みの「ブラッシュアップを図る」考え。「変革への挑戦」を掲げ、専門性や業務効率化を高めるための人的投資や高度な金融サービスの提供を目的に新規事業の領域へ挑む姿勢を強くする。

 計画初年度は外債の売却損の影響が続き減益を見込むが、川上頭取は、県内景気やインバウンド需要の回復などで利益が増え、現在損失を出している有価証券取引も反転が見込めるとして「回復するシナリオを描いている」と目標達成に自信を見せた。

(謝花史哲)