沖縄・与那原町で初の女性防災士誕生 「安心して暮らせる地域づくりを」


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照屋勉町長(右から3人目)に認証状を掲げ報告する兼次洋子さん(同4人目)と相羽としえさん(同5人目)と関係者ら=4月24日、与那原町役場町長室

 【与那原】多くの住民が移り住んでにぎわう与那原町東浜自治会(國仲健次会長)で女性初の防災士2人が誕生した。このほど照屋勉町長を訪れて報告すると、「町にとっても心強い」と喜ばれた。今年3月の日本防災士機構の防災士試験で、東浜自治会から町議会議員の相羽としえさん(57)と介護支援専門員の兼次洋子さん(53)が見事合格した。

 4月24日に國仲会長、碓氷信明自治会役員と町役場を訪れ、照屋町長と金城勝治生活環境安全課長に報告した。

 浜辺に近い東浜自治会では、住民を津波などの災害から守ろうと東浜自治会自主防災会を結成。防災訓練や防災士育成に取り組んでいる。

 これまで國仲会長、碓氷さんの他男性3人が防災士試験に合格した。町内でも初の女性防災士誕生となり、國仲自治会長をはじめ照屋町長も「災害時に女性しか入れない場所での防災活動など大きな役割を担っており、頼もしい」と語っている。

 相羽さんは町議を務めながら「よなばるネコの会」に参加して野良猫の世話をする。兼次さんは社会福祉法人ゆうなの会大名で居宅介護支援に当たっている。國仲自治会長の勧めで防災士試験に挑戦し、多くの難題をクリアして合格した2人は「町民がより安心して暮らせる地域づくりに、これからも努めてまいります」と喜びを語った。
 (知花幸栄通信員)