【宮古島】宮古工業高校(伊志嶺秀行校長)電気情報科の3年生4人が、7月に行われた国家資格の消防設備士試験乙種7類に合格した。試験に向け、受験生同士集まり通信アプリLINE(ライン)でグループを立ち上げ、分からない所を教え合い、目標をつかみ取った。4人は「励まし合い、高め合って取得できた」と、IT技術を駆使した勉強の成果を語った。
合格したのは下地健史君、國吉祐希君、下地史也君、松川拓斗君の4人。
7類は漏電火災警報機の整備・点検ができる資格。4人は7類の資格が、既に取得している第2種電気工事士の資格と重なる部分があることに気付き、受験を決めた。ただ、同校ではここ数年消防設備士の受験例がなかったこともありノウハウがなく、生徒たちは独学で資格取得に挑戦した。
下地健史君はラインでグループを立ち上げたきっかけについて「勉強を一人でやるのは心細い。分からない所を聞き会いたかった」と振り返った。
試験2週間前から始めたという試験勉強。放課後はみんなで図書館に残って勉強した。下校後、一人で机に向かっている時も、分からない所があればスマートフォンでラインを立ち上げれば、共に頑張る仲間たちと一緒だった。
松川君は「励まし合い、高め合いながら取り組んだ。試験勉強を通して友達との仲が良くなり、共に進むやりがいも感じた」と感触を語った。
國吉君は「今回の経験を生かし、今後もどんどん資格を取っていきたい」と前を見据えた。
合格の報告を受けた伊志嶺校長は、IT技術を使っての取り組みに「互いに教え合って合格するのは素晴らしいことだ。今後も夢実現に向け、高め合ってほしい」と声援を送った。