沖縄県名護市の新基地建設現場に隣接する辺野古、豊原、久志からなる久辺3区の区長らと玉城デニー知事による意見交換会が19日、名護市の辺野古区公民館で開かれた。玉城知事が久辺3区の区長らと面会するのは就任後初めて。
玉城知事は面談後、キャンプ・シュワブでのヘリコプター訓練や廃弾処理の騒音など「政府に要請しなければならない共通課題があることも確認できた」と述べ、今後の意見交換にも前向きな姿勢を示した。
県道13号の整備など要望を伝えた島袋茂辺野古区長は「率直な思いを聞いていただいた」と語った。
面談は冒頭を除き非公開。玉城知事によると、3区側からは軟弱地盤改良工事に伴う不承認処分を巡る訴訟について県の見解を問う声もあった。玉城知事は係争中の案件として「コメントを差し控えたいと答えた」とする一方、今後も裁判を継続する方針については県の考えを説明し「納得してもらった」とした。島袋区長は「コメントを差し控える」と語った。
午後2時半から1時間の予定だったが、15分ほど超過した。
(武井悠)