卓球ダブルス男子、コザの髙江州・上江洲が優勝 綿密に連係 白熱の接戦制す<県高校総体2023>


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 沖縄県高校総合体育大会は20日、各地で4競技を行った。卓球ダブルス男子は髙江洲択磨・上江洲飛雄(コザ)が3―1で仲村幸大・比嘉俊貴(普天間)を下し、女子は喜久山愛・原國柚月(糸満)が3―1で国広沙希・新里莉子(コザ)に勝利し2連覇を達成した。ボウリング団体戦男子は沖縄工(中里隆紅、津波古蓮)が制し、女子は中部商(宮城柊花・稲福観夕)が優勝した。テニス団体戦は男子が沖縄尚学、球陽、コザ、那覇西、女子は沖縄尚学、小禄、コザ、普天間が準決勝に進出した。バドミントン団体戦は男子が糸満、南風原、コザ、那覇国際、女子は普天間、豊見城、コザ、糸満がベスト4に勝ち上がった。


男子ダブルス決勝 スマッシュを放つコザの髙江洲択磨(右)と上江洲飛雄ペア=20日、県立武道館(又吉康秀撮影)

 コザの髙江洲択磨・上江洲飛雄が難敵に雪辱を果たした。決勝の相手は昨年の新人大会を制した普天間のペア。これまでに2度、県内大会でぶつかり、敗戦を喫していた。白熱した戦いを制して栄冠を手にし、2人は雄たけびを上げた。

 試合中の綿密な連係で難局を乗り越えた。ゲームカウント1―1で並んだ第3ゲームは、互いにリードを奪い合う接戦となった。2人は勝ちを意識するあまり、ミスを恐れた打ち方となってしまう。「ビビらずに楽しんでいこう」と言葉を交わし、気持ちを切り替えてゲームを奪取。優勝に王手をかけた。

 先制を許した第1ゲームも「流れを変えよう」と声を掛け合い、リズムを整えた。上江洲の表ラバーを使った無回転の返しや、髙江洲の強打でゲームを勝ち取った。第4ゲーム前には「ここまできたら行くしかない。自分たちのプレーで勝とう」と話し合うなど、最後まで心を一つにした。

 第4ゲーム終盤に、髙江洲が相手のドライブに合わせ、狙い澄ましたカウンターを放って試合を決めた。

 頂点に上り詰めても「攻撃の展開をつくるためにサーブを磨いていく」と気持ちを緩めることはない。まずは1回戦突破を目指し、2人は全国へと進む。

(名波一樹)