サンゴ礁で座礁の貨物船、早期撤去を 沖縄県が船関係者に要請書 八重山の「石西礁湖」


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
座礁船の早期撤去を求める要請書を船舶関係者(左から2人目)に手渡す溜政仁知事公室長(同3人目)と山里永悟県防災危機管理課長=23日、石垣市真栄里の県八重山合同庁舎

 【八重山】石垣島と西表島の間に広がるサンゴ礁「石西礁湖」で1月にパナマ船籍の貨物船が座礁した事故について、県は23日、石垣市の県八重山合同庁舎で、貨物船関係者に対し、船の早期撤去を求める要請書を手渡した。貨物船関係者は船舶を引き上げる業者を選定中であるとし、業者が決まり次第、6~9カ月ほどで撤去したい考えを示した。

 溜政仁知事公室長は「自然環境、水産資源にこれ以上影響が及ばないよう速やかに対策してほしい」などと要望した。市の意見も踏まえ、積み荷のウッドチップが拡散し続けないようネットを張ることなどを求めた。

 貨物船が加入している保険組合の窓口対応などを担っている仙元隆(せんげんりゅう)さんは県の要請に対し、「要望を受け引き続き対応を考えたい」と答えた。
 (照屋大哲)