名護市長らが官房長官に財政支援を要請 きょう政府と久辺3区長の「懇談会」


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首相官邸(資料写真)

 【東京】名護市の渡具知武豊市長は24日、首相官邸などを訪れ、松野博一官房長官、浜田靖一防衛相、岡田直樹沖縄担当相と会談した。米軍普天間飛行場の移設先周辺の名護市辺野古、久志、豊原の3区(久辺3区)の区長も同行した。地域振興に向けた財政支援や基地問題の解決を要請した。25日には3区長と政府が話し合う「久辺三区の振興に関する懇談会」が約4年ぶりに開かれる。

 24日の会談は非公開だった。首相官邸で取材に応じた渡具知市長は「さまざまな財源を利用して振興に努めたい」と語った。渡具知市長によると、松野官房長官は「引き続き連携してやっていこう」という旨で回答し、各担当省庁に指示する意向を示した。

 米軍基地問題について渡具知市長は廃弾処理による騒音被害を訴えたほか、国立沖縄工業高等専門学校と近接する離着陸帯の撤去、日米地位協定の改定を含めた改善を求めた。

 25日の政府と3区長の懇談会は松野官房長官や防衛省地方協力局長、内閣府沖縄振興局長らが出席する。2019年3月に開かれたのを最後に開催されていなかった。関係者によると、新型コロナウイルスの影響があった。久辺3区が国の補助で取り組んでいる地域振興策の進展状況や今後の方針を話し合う。
 (明真南斗)