長期療養者の就職を支援 ハートライフ病院など3者が協定


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長期療養者の就職支援で協定を締結する(左から)沖縄産業保健総合支援センターの青木一雄所長、ハートライフ病院の佐久川廣院長、ハローワーク沖縄の山城あゆみ所長=24日、中城村のハートライフ病院

 【中城】沖縄県中城村のハートライフ病院(佐久川廣院長)とハローワーク沖縄(山城あゆみ所長)、沖縄産業保健総合支援センター(青木一雄所長)の3者は24日、がんなどの長期療養者を対象に、仕事と治療の両立や就職を共に支援する協定を締結した。

 病院側が就労を希望する患者の情報を収集して関係機関の専門支援につなぎ、患者の生活の安定などを図る。

 厚生労働省の事業で実施しており、協定締結は県内で10例目。ハローワーク沖縄とハローワーク那覇の合計で、2022年度には県内で就職を希望する長期療養者231人を支援し、うち158人(68・3%)の就職が決まった。

 沖縄産業保健総合支援センターによると、22年度は長期療養と仕事の両立や復職などを検討している180人の相談を受けた。患者本人と職場の間に入って就労環境整備をアドバイスする「個別調整」は3件実施した。

 調印式で佐久川院長は「重い病気で通院していても働く意欲のある方を最大限サポートしたい」と話した。青木所長は企業側にとっても貴重な人材の流出を防げると強調した。

(島袋良太)