【恩納】長寿をテーマにした国際会議「第18回キーシンポジウム」が12、13の両日、恩納村の沖縄科学技術大学院大学(OIST)で開かれ、世界各地から長寿の研究者が集まった。イタリアのローマ・サピエンツァ大学のサルバトーレ・ディソンマ教授は、長寿の人が多い地域・チレント(イタリア)と沖縄の共通点について「豚肉やトマトを使った料理や暖かい気候、社会的つながりなどが考えられる」などと紹介した。
キーシンポジウムは内科ジャーナル(スウェーデン)とスウェーデン王立科学アカデミーが、臨床医学の先駆者アクセル・キー教授に敬意を表し主催。数年に一度ヨーロッパで開かれるが、沖縄では初開催となった。
アムステルダム大学のヘンネ・ホルスティージ教授は長寿と脳の関係についての研究を紹介し、カリフォルニア大学サンディエゴ校のロブ・ナイト博士は腸内の微生物群が長寿に影響している可能性を示した。
玉城デニー知事はあいさつで「沖縄は健康長寿の島というイメージが定着しているが、平均寿命の順位を下げており、復活へ向けて官民が取り組んでいる」と述べた。
(増田健太)