「沖縄の皆さん、おめでとう」 桶谷HC、伊佐さんの言葉再び 歴代指導者、日本一に感慨


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08年度の新体制について記者会見。左から木村達郎GM,桶谷大新ヘッドコーチ、伊佐勉アシスタントコーチ、大城英稔ストレングス&コンディショニングコーチ(肩書はいずれも当時)=08年6月

 Bリーグ初優勝を飾った琉球ゴールデンキングスの桶谷大ヘッドコーチ(HC)は、優勝インタビューを「昔、伊佐むーさんは言った。沖縄の皆さん、おめでとう」の言葉で締めくくった。

 「伊佐むーさん」とは、bjリーグ時代に初優勝した2008年当時、桶谷HCを支えたアシスタントコーチで、後に自身もHCとしてチームを優勝に導き、17年に退団した伊佐勉さん(53)だ。「沖縄の皆さん、おめでとう」は、伊佐さんがHC時代に優勝した際に使った言葉だ。

 Bリーグで頂点に立った時にも、今日までの歴史を築いた立役者たちに思いをはせる桶谷HCの言葉に、伊佐さんは「オケさんの言葉は県民としてもすごくうれしい」と喜んだ。

 東地区のチームの優勝が続いていたBリーグ。「東以外で優勝するならキングスと思っていた」と語る伊佐さん。選手個々の能力を生かし、セカンドユニットを含めて日替わりでスターを生む桶谷HCの「絶妙な采配が何度もあった」と振り返った。HC時代に共に闘った岸本隆一選手や田代直希選手の成長もしっかり見ている。

 自身は昨年末、HCを務めていたSR渋谷をシーズン途中で退団。今は目標のリーグ優勝を目指し、新たな道を探る時期だ。

 キングスの優勝に刺激を受けた様子で「この優勝でリーグの図式が変わり、レベルは均衡しながら上がっていく。すごく意味のある優勝だ」と喜んだ。 (嘉陽拓也)