浜田防衛相「国民の安全に関わる重大な問題」 北朝鮮「衛星」予告に


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閣議後の会見で記者団の質問に答える浜田靖一防衛相=30日、国会内

 【東京】浜田靖一防衛相は30日の閣議後会見で、北朝鮮による「人工衛星」発射予告について「北朝鮮による弾道ミサイル技術を用いた発射は、国連安全保障理事会決議に違反し、国民の安全に関わる重大な問題だ」と批判した。

 先島諸島への地対空誘導弾パトリオット(PAC3)展開などについて「万が一、日本の領域に落下する場合に備えて弾道ミサイルの破壊措置命令を発出した」と説明した。

 今後、「米国や韓国と緊密に連携して北朝鮮に挑発行為の自制や安保理決議の順守を求めるとともに、情報収集・分析や警戒監視に全力を挙げていく」と話した。

 北朝鮮が衛星と説明しているものについて、防衛省は弾道ミサイルと推定している。一方、実際に衛星の打ち上げである可能性が高いとの見方があることについて問われ「国連安保理決議は、弾道ミサイル技術を使用したいかなる発射も禁止している」と述べた。(明真南斗)